遺品整理はいつから始めるべき?正しい方法やタイミングとポイントを解説
2023年5月21日
親や兄弟など身内の大切な人が亡くなってしまった場合に、必ずしなければならない作業である遺品整理。
遺品整理については理解しているが、「いつから始めればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、遺品整理をいつから始めればいいかなどのタイミングについてや、正しい方法などを徹底解説していきます。
スムーズに手続きができるように、是非本記事を参考にしてください。
この記事の監修
株式会社総合整理サポート 代表取締役 赤司英之
福岡県久留米市で安い・速い・丁寧な遺品整理サービスを提供。具体的で明瞭なお見積りと丁寧なやり取りで、お客様から高い評価を得ている。
認定資格・許可証
- 遺品整理士認定 第IS08401号
- 特殊清掃士認定 第CSCO1890号
- 古物商許可 福岡県公安委員会許可 第904011510072号
- 経営革新計画承認書 平成28年度福岡県知事より承認書受領
目次
遺品整理はいつから始めるべき?正しいタイミングとは
早速、遺品整理はいつから始めるべきなのか、ベストなタイミングについて解説していきます。
基本的には葬儀・法要が終わったらすぐに始めることをおすすめしますが、遺族の心理状態によってすぐに始めることが難しい場合があります。
状況や遺族の心理状態に合ったタイミングで遺品整理を始めるのがおすすめですので、是非参考程度に、いつから遺品整理を始めるべきかを確認しておきましょう。
葬儀・法要が終わったらすぐに始める
一般的な遺品整理のタイミングとしては「葬儀・四十九日などの法要」が終わってからといわれています。
中には親族が集まったタイミングでスムーズに遺品整理を行う場合もあります。
故人の貴重品や処分品などは時間をかけて整理しても問題ないですが、故人名義で契約している賃貸物件等は時間がかかればかかるほど、費用が発生してしまいますので、葬儀や法要をして落ち着いたタイミングですぐに取り掛かるのがおすすめです。
またすぐ遺品整理を始めないと、生活必需品が揃わなかったり、空間が圧迫されたりするなど、遺族の生活が不便になってしまう可能性もあります。
遺族の心理状態に合わせて行う
遺品整理を行う一般的なタイミングは「葬儀・法要が終わった後」と上記でもご紹介してきましたが、遺族の心理状態によっては、すぐに遺品整理を始めることが難しい場合もあります。
アルバムや写真などが目に入り、手に取ると故人との思い出がフラッシュバックし、感情的になってなかなかスムーズに整理ができないなども考えられます。
そういった場合はまずは落ち着いて遺族の気持ちを尊重し、適切なタイミングで遺品整理を進めることをおすすめします。
遺品整理を先送りにすることで起こるデメリット
遺品整理を先送りにしてしまうと以下のようなデメリットが考えられます。
- 部屋が散らかったままになってしまう
- 相続放棄の期限が切れてしまう
特に気をつけてほしいのが「相続放棄の期限」です。
ローンの残債や処理に困る不動産などがあったりすると、相続放棄を検討するのが一般的ですが、相続放棄の期限は故人が亡くなってから3か月以内です。
負債やローン、不要な不動産なども、早めに整理しておかなければ、後になって気づいた頃には相続放棄できないなどの事態も考えられます。
もちろん遺族の心理状態を最優先にし、相続放棄ができる3か月以内までには故人の身の回りの遺品整理などをしておく必要があります。
遺品整理の流れ
遺品整理の適切なタイミングについて解説してきましたが、ここからは遺品整理をする際の流れについて解説していきます。
基本的に遺品整理を始めるとなった場合、遺族のみで行うか遺品整理業者に依頼するかの2択に分かれます。
業者を選ぶ際の注意点や、遺族のみで遺品整理を行う際の整理方法や、処理・買取に関する注意点について下記で詳しく解説していきます。
遺品整理業者の選び方
遺品整理を業者に依頼して行う場合、下記のポイントを参考にして業者を選んでください。
- 信頼性があるか
- 費用で選ぶ
- 口コミや評判で選ぶ
遺品には故人のプライバシーに関わるものもあり、業者が整理するとなると、プライバシーの保護や確保についての信頼性があるかどうかを見定めましょう。
また、費用についても複数社見積もりを出して比較検討することもおすすめです。
あまりに安すぎるとサービス内容が薄かったり、高すぎる割には満足できるサービスにならないといった結果にもなりかねません。
遺品整理の相場から大きく外れるような業者は避けたほうが良いでしょう。
業者への信頼性や費用が適正かどうかを確認するために、口コミサイトでの口コミや評判を参考にしてみることもおすすめです。
遺品の整理方法
遺族のみで遺品を整理する場合は以下の手順で行いましょう。
- 遺品の分別
- 遺品の整理
- 遺品の片付け
まず家電や家具、衣類、書類など故人の遺品を分別していきましょう。
分別したものを売却するのか、寄付するのか、廃棄するのかなどの整理方法別に分けます。
貴金属類などが残っている場合は資産として売却できます。そのほかに写真や手紙など故人の「形見」については、生前から家族で話し合っておくとスムーズに整理できます。
家電や家具などは再利用品として業者に回収してもらうか、遺族で引き取るかなどを話し合って決めましょう。
廃棄物処理おける注意点
故人の遺品で廃棄物が出てきた場合は廃棄物の分別方法を確認しておきましょう。
紙や革製品、ビニールなどは「燃えるゴミ」、金属類、電球などは「燃えないゴミ」、大型家具や布団などは「粗大ごみ」などに分けられます。
廃棄物の分別方法は地域によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
遺族自身で整理をすると、廃棄物の処理が大変で頭を悩ませている方も多数です。
遺品整理業者に依頼すると廃棄物処理も行ってくれるので、あまり時間が取れない方などは積極的に利用をおすすめします。
遺品整理をスムーズに進めるためのポイント3選
遺品整理の際、闇雲に手を付けるとかえって大幅に時間がかかったり、トラブルの原因になってしまいます。
遺品整理をスムーズに進める3つのポイントを解説します。
➀遺品整理に必要な書類の確認
まず、書類の整理をすすめることをおすすめします。書類を最初に整理することで、相続手続きに必要な書類や情報を把握し、手続きをスムーズに進めることができます。
たとえば、遺言書や相続人名簿は相続手続きに不可欠な書類であり、これらを整理しておくことで手続きの遅延や混乱を防ぐことができます。
遺品整理で必要になる書類は主に以下の通りです。
- 遺言書
- 相続人名簿
- 保険証券
- 預金通帳・口座情報
- 不動産関連書類
- 財産目録
- 未払いの請求書
特に見落としがちなのが、未払いの請求書です。
もし故人が未払いの請求書を持っていた場合、これらの請求書を整理し、支払い手続きを行う必要があります。
電気代、ガス代、水道代、携帯電話料金などの定期的な支払いや、クレジットカードの未払い請求額などが該当します。
②遺族間での意見のすり合わせ
故人が生前に特定の遺産の扱いに関する意思や希望を表明している場合、それを尊重する必要があります。
遺族間での意見のすり合わせを通じて、故人の意思を反映した遺産の扱いや分配を行うことが重要です。
遺産は相続人によって分配されることになりますが、遺産の価値や種類によっては、それぞれの相続人に対して公平な分配を行う必要があります。
遺品整理の際には、遺族間で意見をすり合わせて、遺産の価値や希望に基づいた公平な分配を行うことが求められます。
感情的な時期であり、相続に関わる財産や思い出の品など、個々の価値観や感情がからんでいることもあります。
遺産分配や遺品整理は家族や親族間の関係を深く関与させることになりますので、意見を尊重し合い、協力して進めることが、家族の絆を保つためにも必要です。
円満な遺産分配や遺品整理の進行に欠かせない要素となります。
③お金の管理
遺品整理の一環として、故人の財産を評価し、相続人間での分配を行う必要があります。
不動産や貯蓄、株式や投資信託などの金融資産、家具や家電、貴金属、貴重品など、財産の種類や価値によって異なる手続きが必要です。
たとえば、遺品整理の過程で現金を見つけた場合、現金は遺産の一部となる可能性がありますので、法的手続きや相続人との協議を行いながら管理することが重要です。
また、故人の預金口座や金融機関についても、正確な情報を収集しましょう。
遺言書や相続人名簿に預金口座の情報が記載されている場合もあります。口座の残高や手続きに関しては、相続手続きを行う際に金融機関と連携して確認する必要があります。
故人が遺産に関連して未払いの税金を抱えている場合、相続人はこれらの税金を支払う責任があり、相続税や所得税、固定資産税などが該当する場合があります。
税金に関しては、地域の税務署や税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
遺品整理は適切なタイミングと方法で行いましょう
一般的には、葬儀や法要が終わった後に遺品整理を始めることがおすすめされていますが、遺族の心理状態によってはすぐに始めることが難しい場合もあります。
遺品整理を先送りにすると部屋が散らかったままになったり、相続放棄の期限を過ぎてしまったりするデメリットがあります。
遺品整理を業者に依頼することは、時間を節約して効率的に作業を進めることができるため、特に遠方に住んでいる場合や相続人が忙しい場合には心強い選択肢です。
総合整理サポートでは、依頼者の要望に合った柔軟で豊富なサービスがあり、遺品の供養も行います。
九州エリア全域で対応していますので、専門資格を持つプロの私たちにお気軽にご相談ください。